クラゲに刺されたら?その種類と発生時期、毒はあるの?
夏といえば海!この季節、海水浴を楽しむ方も多いとおもいます。
ただ海の中には危険な生物がたくさん居ます。
その中でも注意していただきたいのがクラゲです。
今回はクラゲの毒や種類、対処法についてご紹介致します。
クラゲの発生時期
海水浴の時期としては、クラゲが出現するお盆の前までなんて言われていますが、基本的にクラゲは一年中生息しています。
なのでクラゲと全く遭遇しない安全な時期というのはありません。
しかし、時期によって発生する数が変わってくるので注意する事はできるのです。
なぜ「海水浴はお盆の前まで」と言われているのかというと、アンドンクラゲを基準にされている為です。
アンドンクラゲはポプリ期と呼ばれる子供の時期から、大人に成長するのが大体お盆過ぎだといわれています。
また水温は気温の二ヶ月遅れといわれているため、10月ぐらいまでは成長期がつづくのです。
ただし、温暖化などの理由により8月上旬に大量発生する可能性も十分にありますし、アンドンクラゲの数が他の月に比べて増えるというだけで基本的には、常に生息しています。
なので風向きや海流の影響によっては、7月に大量発生を見かけるという事もあるのです。
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クラゲの種類
①ミズクラゲ
一番よくみかけるのがこのミズクラゲです。
毒性はあまり強くなく刺された場合、痒みを伴いますが、痛みはほとんどありません。
ただし大きいミズクラゲだったり、皮膚の角質が薄い顔面や、皮膚が敏感な方は痛みを感じるでしょう。
②アカクラゲ
直径20cmほどのカサに赤の縞模様があるクラゲです。
強力な毒をもち刺されると激しい痛みを感じます。
火傷に似た痛みでミミズ腫れや時には呼吸困難などを起こす例もあります。
また乾燥してるアカクラゲの粉末を吸うと、くしゃみがとまらなくなるため、別名でハクションクラゲとも言われています。
なので死んでいたり打ち上げられていても触ったり近寄ったりしないよう注意してください。
③アンドンクラゲ
俗にいう電気クラゲと呼ばれるものです。
無色透明で水中でとても発見しづらいクラゲです。
長い触手に刺されると感電したようなショックをうけ、赤くミミズばれなどになり激しい痛みを伴います。
④カツオノエボシ
通常あまり見かけることはないのですが、体が青色のクラゲで、クラゲの中でもかなり危険なクラゲです。
刺された直後にすごい衝撃で痛みが走り、触れた周辺が腫れあがり水ぶくれになります。
その後化膿し傷跡が残ってしまいます。
またヒドいときはアレルギー反応で頭痛や吐き気、さらには「アナフィラキシーショック」により死亡するケースもあります。
見かけた場合はすぐに海からあがりましょう。
⑤ハブクラゲ
名前の通り大変危険な毒をもつクラゲです。
猛毒を持つ「ハブ」に例えられてその名をつけられています。
沖縄等の暖かい所に生息していて、刺された瞬間に激痛を感じ、そのまま溺れてしまったり、ショック症状を起こしてしまい死に至る可能性が十分にあります。
また透明で目えにくいため気をつけなければなりません。
⑥エチゼンクラゲ
全長2Mほどもあるとても大きなクラゲです。
大量発生した事など何かと耳にするクラゲではないでしょうか。
あまり浅いところでは見かけないため、海水浴などで見かけることは滅多にないのですが、一応注意はしておいたほうがいいでしょう。
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その他にも日本には約30種類ものクラゲが生息しているといわれています。
その中でも代表的なクラゲは上記のクラゲです。
①~③のクラゲは地域に関わらず普通に海水浴をしていても出合う可能性が非常に高いため注意しましょう。
刺されないための対策
クラゲの対策には、予防クリームなどがあります。
「SAFE SEA」という名のクラゲ対策&日焼け止めクリームが人気のようです。
このSAFE SEAにはクラゲに刺されない「クマノミ」の表皮の成分を研究し作られたそうです。
そのため、クラゲに触れても刺されにくくなり、毒も注入されにくくなるという商品です。
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しかし、これを使用すれば必ず刺されないという物ではありません。
あくまで対策、防止の一つとしてお考えください。
また対策を何もしないというのも不安ですので、その他にも出来る限りの対策をご紹介します。
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ウエットスーツ
ウエットスーツで肌の露出部分を減らすことにより刺される可能性がかなり減ります。
しかしウエットスーツの上からでも刺される事はありますので完全に防げるというわけではありません。
安全な場所で泳ぐ
沖縄には上で紹介した危険なハブクラゲがいます。
しかし、そのおかげで遊泳許可が出てるところには進入防止ネットが張られていますので、基本的には安心して楽しむことが出来ます。
ただしごく稀にネットをすり抜けてくるクラゲもいますので、安全な場所でも多少なり注意はしておきましょう。
比較的クラゲの少ない場所を探す
日本には、他の場所に比べてクラゲが少ないとされる場所があります。
その場所とは、伊豆の弓ヶ浜や白浜海岸です。
このへんは潮の関係によりクラゲが少ないため、刺される可能性を大幅に下げてくれます。
また日本の海岸は9月になるとクラゲが多く発生したり、水温は暖かいが上がったときの気温が低く体が冷えてしまう、台風がくる、などの理由により遊泳禁止になる場所が多数ありますが、弓ケ浜や白浜海岸などは天気さえ良ければ9月の中頃まで泳げるそうです。
刺されたときの対処法
どんなに注意をしたところで、刺されてしまう事はあります。
そのときの対処法についてご紹介します。
刺されたら病院に行く
まず刺されたらすぐに病院に行きましょう。
そのまま放っておくと、クラゲの種類によっては大変危険なものもあります。
また弱い毒性のクラゲでも傷跡が残ったり、痒みがいつまでもひかないということがありますので、応急処置をした後に必ず病院にいきましょう。
応急処置
①洗い流す
まず海水で刺されたところを優しく洗い流します。
真水だと浸透圧などの関係でさらにヒドくなる事もありますので、海水で優しく洗い流してください。
②触手を抜く
刺されたときにそのままクラゲの触手が残っている場合があります。
そんなときは触手をそのままにしておくと、また刺される場合がありますので早急に抜いてあげましょう。
ここで注意してほしいのは、絶対に素手で抜こうとはしないでください。
素手で抜こうとすると、手まで刺されてしまう危険がありますので、手袋かピンセット、最悪ハンカチなどを当てて抜くようにしてください。
③暖める、冷やす
暖めるか冷やすか、コレは専門家でも意見が分かれています。
暖める場合
クラゲの毒の主成分はタンパク性毒であり、タンパク性の毒は40度以上の熱に弱い特徴があります。
この処置で悪化するというクラゲは存在しないので痛みがすぐに軽減されます。
ただし熱で血管が広がって毒が回りやすくなるという説もあり、暖める場合の処置方法は乾いた暖かい砂で暖めるといいと言われています。
冷やす場合
刺された箇所は腫れて熱を持つため、冷やして血管を収縮させてあげて、痛みを和らげてあげます。
冷やす場合は、冷たいペットボトルの飲み物などで冷やしてあげるといいでしょう。
また複数回刺されると、蜂と同じように「アナフィラキシーショック」を起こす可能性もあるため、応急処置が済んだらすぐに病院に行くようにしましょう。
お酢を使う場合
また刺された傷口にお酢を使うという民間療法があります。
しかしアンドンクラゲなどのハブクラゲ類には毒が分解されて効果はありますが、カツオノエボシの毒に使うと刺激して余計にヒドくなるため、指されたクラゲの種類がわからない場合は使わないほうがいいでしょう。
今回のまとめ
今回海の危険生物クラゲについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
海は開放的になってしまい、思いっきり楽しみたいという気持ちもすごく分かりますが、頭の片隅にクラゲの存在とクラゲに対する知識を入れておいて下さい。
もしもの時にコレを知ってるか知らないかで大きく変わってきます。
またどんなに症状が軽くても心配なので病院には必ず行く事をオススメします。